Siegen : eine Stadt
夏休み最後の週を利用して、ちょこちょこと旅行に行ってました。
どこの街の歴史も面白く、一度行ったらまた行きたくなるような魅力を持っています。
もっとも大半は田舎町で、「あえて行く」かどうかは人それぞれという気もします。
そこでそのような街の歴史情報をメモしておこうかと思います。
まずはジーゲンSiegen。(→街のホームページ)
自己紹介によると、南ウェストファーレンの経済中心地にして大学町とのこと。
たしかにケルンから電車で訪れたなかでは大きな町だったと思います。ジーゲン大学は理工学関係のほうが有名らしいですが、総合大学ですので歴史学関係の講座も設置されているようです。
歴史的には、おそらく11世紀後半にはすでに街(=歴史用語としての中世「都市」)としての機能を果たしていたと考えられます。現在の理解によると、はじめて「都市」と呼んだ証書があらわれたのは1224年。「新たに設置された都市」という表現から、いわゆる法的な「都市」となったのはこの直前ではないかとおもわれます。この時点ではナッサウ伯とケルン大司教がそれぞれ権利の半分を分け合っていたようです。そして15世紀後半以降、ナッサウ伯が単独の都市支配者となります。
このナッサウ家(正確にはその後継家門であるうちのオラニエ=ナッサウ家)がオランダ王家の祖先となったことはよく知られています。(家系図は「系図の迷宮」さんへリンクしてます)
当時の貴族家門は分家や婚姻を繰り返し、大規模な親族集団として政治的な発言力やときには軍事力をも行使したのです。
ジーゲンの山の上にある旧市街地「上町Obere Stadt」の最上部にある館「上の館Ober Schloss」はこのナッサウ伯の居館で、現在はジーガーラント博物館となっています。所蔵物のうちのみどころは、オラニエ=ナッサウ家のひとびとの肖像画群と、ルーベンスのコレクションのようでした。またこの博物館に隣接して地方史関係の充実した図書館もあるようです(今回は覗きませんでした)。
Siegerlandmuseum
im Oberen Schloss
Burgstraße • 57072 Siegen
Postfach 100352 • 57003 Siegen
Öffnungszeiten:
dienstags bis sonntags 10.00 – 17.00 Uhr
Sonderöffnungszeiten an Feiertagen.
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