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適用4とその周辺

ココログにおけるvalidな方法は編み出されたのか?それはいつ編み出されたのか?
そして、なぜnot validな方法が紹介され続けるのか?

 この記事は「観測気球」さんの「Valid な方法で自分の作ったスタイルシートを使うことに成功」という記事からのトラックバックを読んで書いたものです。

 正直なとこ、他の方の用いられているTipsの問題点を(記事の流れの中におかずに)個別に記事にするなんて、悪趣味だと思ってます。また問題点が「深刻な」(=使用者に直接的な被害を及ぼす可能性のある)ものでない限り、それらは各自の自己責任において許容しうるものだとも思っています。ただ、「not validな」詞織の記事に対して「我こそvalid」などというトラックバックがきた場合、やはりそれに対する私の考えを述べる必要があるかな、と考えました。

 で、私としては「凹日記」さんが記事にされた「自分で定義したスタイルシートを使う方法@ココログ その3」、つまり詞織で「適用4」として紹介させていただいた方法で、とりあえず「valid(正当な・妥当な)」表現の枠内で自作スタイルシートを適用できると思っています。まったく別な方法、つまりJavaScript制御以外の方法でcssを呼び出せる方法があるならば、あるいは紹介するかもしれません。
 ただ、前から何回も言ってますように、「詞織」はもともとTips紹介サイトではないので、類似の方法、たとえばJavaScript制御の枠内のいかなる命令方法で呼び出すか、といった細かなバリエーションをサイト内でいちいち紹介してはいないのです。たとえば「ココログANNEX」さんなど、そのような情報を収集されているココログサイトさんもあるわけで、そちらに集められた情報を見ずになされたと思われるトラックバックのケースがあったのは残念だと思ってます。
 
 で、私が「valid(正当な・妥当な)」表現ができると思ったにもかかわらず「適用4」を使用していない理由ですが、
・JavaScript制御依存の場合、閲覧者によっては「JavaScriptを動作させない」選択をされてスタイルが反映しない可能性がある
・自作スタイルシートによって「Mac&IEでの文字化け」「Operaでの文字化け」などを防ぐため、自作スタイルはできるだけ確実に適用させたい
・もともとデフォルトにシステムから提供されている(=「valid(正当な・妥当な)」に配置された<link>での)スタイルを「確実に変更させる」必要があるため、「デフォルトのスタイルは適用されるが自作のスタイルは適用されない」という、上記のようなケースを生じさせたくない
・「適用4」における独自の問題点の解明がまだなされていない(ように見える)。具体的には、SafariやMac&IEなどでのページ閲覧・スタイル適用ができているかどうか、不透明。私はMacユーザーでないので、この点の確認ができない。
・サブタイトル欄なりマイリストに記入する文字列が長い。(cssの仕組みを理解していない人へのTips・RSSデータへのタグ混入をできるだけ防ぎたい場合の方法としては、扱いが難しいとの考え)

 以上の理由により「適用4」を使用してはいません。私は「仕組みがわかってはいないけどとりあえず変えてみたい人へのTips=適用1」、「仕組みがわかっていて「valid(正当な・妥当な)」表現にこだわる人への紹介=適用4」というふうに、両論を併記しているわけです。このことは「適用4」=「自分で定義したスタイルシートを使う方法@ココログ その3」が方法的にエレガントなものであると私自身が評価しているということとはまた別の問題なのです。

 さて、

「自分で定義したスタイルシートを使う方法@ココログ その3」で使われている方法をベースにして、validなスタイルシート置き換えを実現する方法を思いつきました。(「観測気球」さん)

 と、「観測気球」さんは述べたわけですが、果たしてその方法は「適用4」といかほど異なっているのでしょうか?

JavaScript 部分を <!-- と --> で囲むだけ。あと、<h2></h2> のように空文字列を囲むのを避けたいので、「サブタイトルの内容・その1」、「その2」のようにしてみました。(「観測気球」さん)

 つまり、これは「ベースにした」というよりは「ほぼそのまま流用した」ものだ、とフルカワは理解しました。(=同じものなら、わざわざ紹介しません。)
 さて、「ベースにした」ということでオリジナルな相違点が「validな表現」にとって重要かどうか、ということが次のポイントです。
「観測気球」さんのオリジナルな点は以下の通りとフルカワは読み取ります。

・スクリプトタグをコメントタグ(<!-- -->)で囲む
・<h2></h2> と空文字列を囲むのを避けて文字を入力する(引用元の記事を読む限り、「観測気球」さんはこれをオリジナルと考えているように読み取れます。私の意見は否定的なものです)

 上記2点がオリジナル要素であるということになります。
 
 では、この2点は「validな表現」にとって重要でしょうか?
 
 検証してみました。
 まず「詞織」へのスタイル適用を「観測気球」さんの方法で行います。次に、もはやおなじみ(?)W3Cの正規表現チェックで、「詞織」をチェックしてみます。その際に、「観測気球」さんのオリジナル要素を付加した状態とはずした状態を、それぞれ比べます。

 具体的に、ソースは以下のような感じです。
 
・オリジナル要素が付加された状態のソース
サブタイトルの内容・その1</h2>
<script type="text/javascript">
<!--
var myStyleHref = "http://siolli.cocolog-nifty.com/blog/style-site006.css";
var linkElem = document.getElementsByTagName("LINK");
for(var i = 0; i < linkElem.length; i++){
if(linkElem[i].rel == "stylesheet"){
linkElem[i].href = myStyleHref;
}
}
-->
</script>
<h2>サブタイトルの内容・その2


・オリジナル要素を取り除いた状態(「凹日記」さんのソースと同じ状態)のソース
</h2>
<script type="text/javascript">
var myStyleHref = "http://siolli.cocolog-nifty.com/blog/style-site006.css";
var linkElem = document.getElementsByTagName("LINK");
for(var i = 0; i < linkElem.length; i++){
if(linkElem[i].rel == "stylesheet"){
linkElem[i].href = myStyleHref;
}
}
</script>
<h2>
本来のサブタイトルの内容


 で、チェックの結果です。
・オリジナル要素が付加された状態のソース→valid!
・オリジナル要素を取り除いた状態のソース→valid!

(追記:tsupoさんのコメントに対応して、現在後者の方法でスタイルを関連付けた「詞織」のチェック結果をリンクしておきます。→tsupoさんに確認していただきましたので、スタイルを戻すと同時にリンクを削除しました。)

 …はい?
 
 つまり、「観測気球」さんの方法でのオリジナル部分を取り除いて、もともとの「凹日記」さんの記述方法のみでタグを書いても、W3C Validatorはいずれも「valid(正当な・妥当な)」表現とみなしたことがわかりました
 …てことは、「観測気球」さんの方法は、残念ながら初のvalid!な表現ではなかったということになります。「詞織」において二番煎じを紹介する意志は、フルカワにはありません。

 さらに「Valid な方法で自分の作ったスタイルシートを使うことに成功」のコメント欄でもすでに話題になっていますが、サブタイトル欄にこの方法を記入することで生じる「RSS概要へのタグ混入」問題を防ぐためにはどうするべきか。この「すでに話題になっていた」問題に対して、後発の「観測気球」さんが有効な解決方法を提示せずに

すぐにはいい方法が思いつきません。 ということで、いいアイデアがありましたら、教えてください。(「観測気球」さん)

 と「投げてしまっている」のも、シロウトを落胆させるには充分だと思います。validでさえあれば他の問題点は無視でも良いというのでしょうか?
 変な言い方になってしまいますが、ネット上に流れる情報といったものは真贋いずれの側面を強く持つにせよ、それぞれの「問題関心」「前提条件」をもとにくみ上げられたテキストです。のちのちそれらの情報を評価したり再評価したりするためには、それらの「問題関心」「前提条件」を考慮に入れた上で発言するのでなければ、単なる視野狭窄に陥ってしまうと思います。
 大学の先生が良く使う手ですが「で、先行研究はチェックしたの?」ということですね。
なぜ「それらのテキストがそのように書かれているのか」「なぜ正規でない表現を用いているのか」「なぜか」=砕いて言うならば、「相手の目線にまで降りてくる」ことは、オブジェクション形成の一つの重要な前提だと、私は思います。それは同時に、単なる知識自慢(=ツールとしてのblogの視点)にとどまらない、コミニュケーション関係樹立(=コミニュケーション論としてのblogの視点)のための第一歩なのだと思います。

(追記)Tigerさん、これが私なりの「お返事」になっていれば良いと願っています。
 
(追記2)clairさんのご指摘にしたがって、記事中の「valid(正当な・妥当な)」の訳語を修正しました。感謝です。

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