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誰に?:ブラウザかRSSリーダーか

(2003.01.13「パラボナミニ」の新バージョンに関する追記アリ)

 サブタイトル欄にlinkタグなどが含まれることの問題性について、キタシノガイチさんと情報交換しました。

 「詞織」で紹介している「自作スタイルシートの適用」は、サブタイトル欄にlinkタグをつっこむというその「乱暴な」やり方のためもあって、賛否両論のはっきりしているやり方です。この件についてはすでに討論テーマともなりましたし、フルカワ自身も「なぜあえてそのような方法を紹介するか」について所信表明してきたりもしました。
 RSSリーダーのユーザーもまた、この「サブタイトル欄の問題」に関わってくる対象です。RSSリーダーはその「ツールとしての目的」から言って、ホームページに設定されているスタイルシートと縁の薄い存在です。リーダーを使っていると、そもそもサイト作成者の意図した「デザイン」を見ることなく、リーダーのユーザーは「コンテンツ(=テキスト)だけ」を取得していきます。
 このことの是非そのものは問題ではありません。百人の閲覧者がいれば、百通りの「閲覧方法」があるのですから。ですからサイト作成者が「リーダー閲覧者のほうを向いたサイトを作成するか」「ブラウザ閲覧者のほうを向いたサイトを作成するか」もまた、(逆に)サイト「作成者」にゆだねられていると言って良いと思います。

 私見ですが、「ブラウザもRSSリーダーも両方ともに綺麗に情報伝達できるような、そんなインフラはまだ整っていない」のではないかと思います。これからもどうなんだろう、という印象さえあります。

 フルカワのみるところ、問題はあきらかにRSSリーダーの側にあります。そのように考えるに至った経緯については、キタシノガイチさんとの以下のやりとりにあらわれています。

 *キタシノガイチさんの場合、それまで使用していたらしい自作スタイルをとりやめた理由のひとつが「RSSリーダーによっては「サブタイトル欄のタグを表示してしまい、サイトの説明文が意味不明になる」ということだったようです。

自分が試したRSSリーダーの中には、ウェブログのタイトル(ここだとweblog Escapade)とともに、サブタイトルを表示するものがあった。ここで問題になるのは、アクセス解析以外にももっと重要なタグが貼り付けられていることだ。そう、ココログ内では有名な、自作スタイルシートを読み込ませるためのタグが書き込まれている。
正直、このウェブログをRSSリーダーに登録して、最初にサブタイトルが表示されたときに思ったのは、「ココログ利用者なら事情がわかっているから良いにせよ、何も知らない人がRSSをキャッチして、たまたま自分の記事に興味を持って表示させてみたら、変なサブタイトルが出てきた」という事態。もし自分がココログユーザーではない、普通にRSSリーダーを使って情報収集をしている人だったら、「なんじゃこのサブタイトルは?」って思ってしまうだろう。(「weblog Escapade」さん)

 フルカワはこの記事に対してコメントをつけ、タグが表示されてしまうRSSリーダーについてお訊きしました。RSSリーダーを日常的には使っていないサイト作成者が、RSSリーダーのユーザーのために気をつけねばならないことはあるだろうか?それが興味の焦点でした。

 フルカワがチェックしたのは「パラボナミニv1.1.8」「rabbit ticker」「CMN」「Headline-reader」の4種類。厳密に言うとリーダーではないCMNも含んでますが、これらのうちサブタイトルの中のタグ情報を読み込んでしまうのは「パラボナミニ」「CMN」の2種類です。

 「パラボナミニv1.1.8」は基本的にサブタイトル情報を表示しませんが、収集しているURLの編集を行う際に表示される「説明文」とい項目が、ココログのh2タグ(サブタイトル欄)を取得しています。このためサブタイトル欄にタグをいれているばあい、まるまるタグが表示されていました。現行のv1.1.9では、このタグは表示されないようになっています。

 「CMN」はいわゆる3ペイン式のツールで、記事情報を表示するエリアには基本的にスタイルは適用されていません。ただ1点、サイトのタイトル情報を表示する際にのみ「タイトル」「サブタイトル欄」を参照し、この際サブタイトル欄にlinkタグが含まれている場合、スタイルが適用されます。この現象に問題性があるかどうかは、フルカワの見る限りではあまり気にしなくて良いようにも思われます。タグそのものは表示されません。

 「rabbit ticker」はサブタイトル情報を取得せず、「Headline-reader」はサブタイトル欄のタグ情報を除外して取得しているようです(「詞織」でいうとsi olli・・・のみ表示)。これらで問題がおこるケースは、(すくなくともlinkタグに関しては)薄いのではないかと思います。

 以上のように調べて見て思ったことは、「そもそもcssファイルという存在はブラウザ閲覧のためのファイルである。RSSリーダーがタグとして(あるいはテキストとして)読み込んでしまうのは、ツールとして問題がある」のではないか。それがそもそも「問題である」とするならば。ということです。

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*追記 CMN上で動作するココログエクステンションのスタンスについては、エクステンション作成者であるしばたにさんからトラックバックを頂戴しました。

CMN用エクステンションに関しては「練り込み不足」ではなく、「あえてそうしています」と強く主張しておきたいと思います。(「本格焼酎忘備録」さん)

 トラックバック先もご参照ください。フルカワはトラックバックをふまえて、上記「それがそもそも~」の部分にアンダーラインを追加しました。フルカワ自身のスタンスとしては、「そもそも各種RSSリーダー及び同様に利用される各種ツールがタグを読み込むか読み込まないかそのものを問題とは見なさない」ということを言明しておきたいと思います。私が各種ツールを使う場合、気になるのは記事タイトルと本文記事が読めるかどうかでその他の条件ではありませんので(つまりサイトタイトルとかサイトの説明文は興味がないです)。ただ、文脈の中で好意的ではないようにとれる表現があるとして、ご気分を害されたのでしたらお詫び申し上げます。ごめんなさい。

 タグが表示される「パラボナミニ」にしても、それが「問題を看過した」単なる「練りこみ不足」といえるのかどうか、フルカワは疑問に思っています。つまり今回のようなケースでタグが「文字列として表示」されたり「スタイルとして適用」されたりするのは、「問題」なのかな?という思いからの記事となっています。

(2003.01.13追記)
 「パラボナミニ」におけるタグ表示について、キタシノガイチさんの記事によると、このタグを隠すように対処された「パラボナミニ v1.1.9 [RSSリーダー]」がバージョンアップされた、とのことです。
 フルカワもバージョンアップしてみました。確かにタグが表示されないようになっています。すごい!そして早い!製作者のくまけんさんからも、ご丁寧にもメールでバージョンアップの件についての案内を頂戴しました。くまけんさん、ありがとうございました。

*追記終わり
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そもそもココログのサブタイトル欄情報<h2>タグは、「HTML文法的にサイトの説明文を書くべきとされたエリア」なのでしょうか?HTMLは文書構造記述のルールだと思うのですが、H1・H2などのタグ内容までは厳密に「タイトルのため」「サブタイトルのため」と言い切れない部分があるように思います。一括して「見出し情報のため」ということならば理解できるのですが、そのばあいページ中に含まれる<h2>タグは自然と限定されると思いますし、「ページの説明文であるサブタイトルとしてのh2」と「記事のタイトルとしてのh2」が混在するのはどうなんだろう?という印象にもつながるかなと思います。つまりh2タグというだけでは、それが「サイトの説明としての見出しなのか」「ページの個別記事の見出しなのか」「それ以外の何かの見出しなのか」を、厳密には区別していないのです。
 となると、そもそも「サブタイトルとしてのh2タグにサイトの説明文を載せているユーザーシェアはどれくらいなのでしょうか?
 それは一般化した慣行なのでしょうか?ユーザーはサブタイトル欄をサイト説明文として見るでしょうか?そのためにタイトルにもサブタイトルにも余計なもの(画像ファイルとかlinkタグとか)を含めずに、タグなしのテキストのみでサイトをデザインするでしょうか?現行のツールでサブタイトル欄に含まれている「テキスト以外の情報を読み取ってしまう」ツールはあきらかに練りこみ不足ではないかとフルカワが思うのは、そのような理由からです。
 「詞織」のサブタイトルから読み取れることは、せいぜい「詞織」を運営しているのがフルカワマサユキだということくらいです。ラテン語を読める人がいたらもう少し余計な情報も取得できますが、読めなくても問題ないようなことしか書いていません。「詞織」のサブタイトル欄は伝達性の低いキャッチコピーみたいなものです。
 ですからサイトの説明を「サブタイトル」で行いたい方は、そこではサイトの説明しかしないほうが良いということです。タイトルをタグで修飾しない(詞織でもしてません)ように、サブタイトルでもタグはいれないほうが良いのです。逆に言うと、サイトの説明をしてないひとは、この問題にかかずらわる必要がないということになります。だって、まともなRSSリーダーなら、サブタイトル欄のどの情報を取得すべきで、どの情報がRSSリーダーにとっては不要なものなのか、ちゃんと判断する(もしくは、判断すべき)のですから。逆に言うと、そのようなタグ情報を表示しているツールはその時点で、「私はこの情報を有害ではないものであると判断しているよ」と所信表明しているようにも思われるのです。

 サイト作成者が「どのような閲覧者層に向けてサイトをデザインするかどうか」は、サイト作成者本人の理解と判断にゆだねられています。作成者に前提となる知識がない場合、サイトはたとえ文法的には「妥当」であっても、各種のツールによってはいろいろ「瑣末な」問題が生じてきます。何も考えずに問題なくできる方法など存在しません。だから、たとえば今回のケースのような、「ブラウザで閲覧してもらうためにcssを活用する」か「RSSリーダーで情報取得してもらうために(ココログでの)css活用をためらう」かどうかも、どちらもありうるのではないかと思うのです。「どちらか」という事態が生じるとすれば…そのときはlinkタグを読み込むことによって、ソフトウェアが「致命的なエラーを起こす」そのような状況が発見されたとき、ということになるのではないでしょうか。「致命的なエラー」を体験した方が、教えてくれることを期待しています。最善なのは「致命的なエラー」が存在しない、ということもいうまでもないことです。

 サブタイトル欄にlinkタグを埋め込むことによる「マイナス」のひとつであったこの問題について、1ヶ月経ちましたが以上のような「判断」をフルカワはすることになりました。いろいろ教えていただいて、キタシノガイチさんには感謝しております。


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